岡本牧場は昭和27年より群馬県の導入事業に応募し(当時は1頭7万3千円/大卒の初任給が5600円)酪農を始めました。雄司氏は農業経営大学校(農林大の前進)を卒業してから暫くの間は東毛酪農の職員として働きました。仕事は酪農ヘルパー兼集乳業務、また配達など多方面に活躍して頂いた様です。
26歳頃の本格的に後継者として後を継ぎました。東毛酪農の酪農家さんの中でも一、二を争う程の「牛オタク」で牛は全部名前で呼び一日中牛舎にいても飽きないという程牛好きな方です。
近隣の子供達が気軽に牛舎に入って牛を見学していたりするなど牧場を開放し消費者との関わりも積極的に行っています。
家族構成は2男1女に祖母の6人家族です。現在は二人の息子さんが牛舎に入り手伝っています。長男の健志氏はDMSシステム(酪農家経営管理システム)を取り入れ経営面にも意欲的に参加しています。
酪農家の人達はよく仕事の中でも一番搾乳が大変だと思われる人もいますが私は搾乳が一番好きで楽しいです(笑)
耕種農家でいえば毎日2回も収穫ができるんですから。子供が小さい頃にたまに外出しても行き先は観光牧場だったりしてちょっと家族も引いちゃたりしてね。とにかく牛が大好きなので必然的に仕事も楽しくなりますから苦労なんて感じた事はありませんね。
牛は自分の命を削って乳を出して私達の生活を担ってくれています。牛に愛情を持つとともに感謝の気持ちで毎日接しています。名前を呼ぶと答えてくれますしとにかく死ぬその日まで搾乳していたいんですよ。
これでお金の事考えずにいられたら最高なんですけど。(笑)
これからの農業は生産者の顔が見える農業が基本になってゆくでしょから。いつでも消費者の方々安心して飲んでもらえる牛乳を搾っていきたいです。