みんなの牛乳 - 子供たちに搾りたてに近い本物の牛乳を飲まあ世帯。そんなお母さんの思いから出来上がった低温殺菌牛乳。みんなに飲んで欲しいのでみんなの牛乳と名付けました。新鮮な生乳が持つすっきりとした味わい。殺菌臭が少なく、のどごしさわやか。お口に含みゆっくりと自然の香りと甘みをお楽しみください。

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みんなの牛乳

「みんなの牛乳」は消費者と組合、そして生産者が力をあわせて作り上げた搾りたての生乳に近い本物の味のする牛乳です。
飲み口は濃厚なのに、あと味はスッキリ、嫌な臭いもなくお腹にもやさしい。

その秘密は原料である生乳の品質と殺菌温度にあります。

みんなの牛乳の特徴

  • NON-GMO(遺伝子組み換え飼料を使用していない。)
  • 63℃30分低温殺菌
  • ノンホモジナイズド(脂肪球の均一化をしていない。)
  • 生産者限定(8戸の生産農家、限定生乳使用。)

消費者の提案から始まった牛乳生産

私たちが低温殺菌牛乳の生産を始めるきっかけ、それは今から27年前の夏の事でした。
東京の消費者グループの代表の方からから「ドイツから帰国して以来、家の子供たちが日本の牛乳を飲めなくなりました・・・何とか搾ったままの生乳の良さを生かした、安全な低温殺菌牛乳を生産してもらえませんか?」という内容でした。
消費者グループからの要望はせっかく今までにない良い牛乳を開発するのですから子どもたちに母乳に近い(生乳の成分が生きている) 牛乳を飲ませたいとして、三つの要望が提案されました。

  1. 原料乳は安全な飼料を食べている健康な乳牛からの生乳とすること。
  2. 搾りたての生乳にできるだけ手を加えず、牛乳 本来の風味・質などを保つため、低温殺菌のノンホモジナイズドとすること。
  3. リサイクルを考え、容器を瓶とすること。

そのころ既に東毛酪農では、利根川の河川敷における野草の飼料利用を実施しており、「自然の野草を利用する組合なら、安全な低温殺菌牛乳の生産に取り組んでくれるかもしれない」と考えた消費者の皆さんの思いから東毛酪農に話が持ち込まれたのです。
日本で先駆けとなる私たちの低温殺菌牛乳への活動は、ここから始まったのです。

子供が飲まない牛乳

“ドイツでは喜んで牛乳を飲んでいた子供たちが、日本に帰国して日本の牛乳を飲み始めると、体の不調などを訴え始め飲まなくなった・・・”ということに、最初は日本の牛乳の殺菌温度に問題があるなて、思いもよらないことでした。
「母乳を高温殺菌して飲ませる母親はいない。」なんとも説得力のある言葉です。基本的に牛乳は完全栄養食品と言われていますが、人の都合でその完全性が損なわれているのかもしれません。

真摯に向き合うこと

「低温殺菌で事故でも起きたら一大事」という心配が、当然ながら当時の組合内では多くありました。
生産者からも「原料乳の生菌数を減らし、さらに自給飼料を増やすには、今まで以上の重労働が強いられる」との声が挙がった中、組合内で検討が重ねられ「これからの酪農の進むべき道を消費者と組んで探っていこう」という決定がなされました。
そうして、「本物の良い牛乳を作る」というスローガンの下、消費者と組合が構成する「みんなの牛乳勉強会」。酪農家が形成する「低温殺菌牛乳指定指導委員会」が設立され、消費者と組合、 生産者が三位一体となり、63℃30分殺菌、ノンホモジナイズドの低温殺菌牛乳の商品開発が始まったのです。
問題は品質の高い綺麗な生乳をどう作るかでした。当初の目標数値の生菌数に落とすまで、生産者と組合で幾度とない勉強会が開かれました。
衛生管理の徹底、この事を常に念頭に置いた仕事をする事と、いかに乳牛達に安全な餌を与え、ストレスのない環境で育てるか、生菌数が安定するまで試行錯誤の連続でした。

現在は組合生産農家の全てがその基準をクリアするまでとなっています。こうして、「子供たちに生乳に近い本物の牛乳を飲ませたい」というお母さんの声に、みんなの力によってみんなに飲んでもらいたい牛乳が出来ました。

それが、「みんなの牛乳です」。